物理的領域の因果的閉包性

あの夏で待ってる 第5話 「先輩はトレイン。」




この作品の良さは他の感想ブログを読んでもらえればわかるので、ストーリー展開について少し語ろうかと。
『あの夏で待ってる』 というタイトル、5話のモノローグが示すように 「夏の終わり」 がテーマとなっています。
『あの花』 が10年後なのとよく似ていますね。今は 「夏の終わり」 に向かって全速前進してる、といった感じ。


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キャラの位置関係を列車に例えてみるとこうなりました。前の車両にいるキャラの後を追う感じで進んでいます。
それぞれの目線、恋の矛先、進行方向がちょうど一列になっていて、距離感や向かう先も同じ。いわば終着駅。
「いつもの谷川柑菜でいるの」 が示す通り、現状維持が目標。距離感の違いはあっても、順序は変えられない。

たぶんこの状態のまま 「夏の終わり」 が来てイチカが去り、海人が先頭になって 「夏の始まり」 と同じ状態に戻る。
そうなると 『あの花』 とそっくりな結末を迎えてしまう。そこで重要なのが檸檬先輩。彼女は常に俯瞰視点ですよね?
つまりハルヒシリーズの長門有希よろしく能力発動。すなわち宇宙人は他にもいた。そしてイチカは帰って来てしまう。
そこからまた新しい夏が始まるんじゃないでしょうか?ループとかではなくて、1年後にみんなで一緒に過ごす夏休み。
今度は誰もがお互いの気持ちを知りながら、寄り添い合いながら過ごせる。つまり檸檬先輩は列車の車掌なんです。

作品の世界を、列車を動かしているのは檸檬先輩。もしかしたら去ってしまうのは檸檬先輩のほうかもしれません。
そんな馬鹿なと思ってますね?完全一致とまではいかなくても似たような展開が来るはず。そのほうが収まりがいい。
これからの展開が楽しみになってきましたね?え!ならない?もし当たってても刑事コロンボみたいな楽しみがある。
最近流行りの世界線移動も考えましたが、それはないでしょう。夏のあらし!と似た展開なのかな?期待しています。

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