2011/07/16
神様のメモ帳 第2話 「百年は一年のごとく、一年は一刻のごとし。一刻を知ればまさに人生を知る。」
『物事ってのはつくづく始めが肝心だと思う。』
彩夏と出会い、ニート探偵団の仲間入りをし、はなまるでバイトをすることになってしまった鳴海がモノローグとして語ったセリフ。
『少しは観察力を養いたまえ。』
冷蔵庫から取り出したドクペが落としたばかりのものとは知らず開けて吹き出させてしまった鳴海に対して、アリスが言ったセリフ。
『理論が百年かかって橋頭堡を築いてようやくたどり着く地に、信仰の翼は一夜にして至る。』
メオのカバンから母の携帯が出てきたときにアリスが言ったセリフ。
橋頭堡 【きょうとうほ】 とは、橋のたもとに構築する陣地。上陸作戦のときに足場とする拠点。相手を攻める足がかり。よりどころ。のこと。

今の境遇を嘆き、ドクペの温度に気付けなかった鳴海。鳴海に観察力を養えと言っておきながら、観察力が足りなかったアリス。後悔先に立たずですよね。
すぐ目の前にありながら、その重要さに気付かない。それは仲間も、謎も、家族も同じです。いくら言葉を尽くし時間を費やして論じても、信じるチカラには勝てない。
「百年は一年のごとく、一年は一刻のごとし。一刻を知ればまさに人生を知る。」 は夏目漱石の 「一夜」 という作品の一文ですが、過ぎゆくわずかな時間を大切にする。
それは鳴海が後悔しているように、初心を常に忘れないことにつながってくるんだと思います。人を信じ続けるのは困難ですが、信じる心は忘れないようにしたいですね。
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