物理的領域の因果的閉包性

のんのんびより りぴーと 第4話 『待てば海路の日和あり』


ひらたいらさんに3000点

れんげが書いてた観察日記。『ひらたいらさんが、なくなりました。』 と書いてるように見えますが、
原作を見ると 『ひらたいらさんが、いなくなりました。』 と書いているんですね。「亡くなる」 だと辛辣に見えますが
「いなくなる」 だと表現が柔らかく小学生らしくていいですよね。あと原作では文がすべて見えるように書かれています。
アニメではあえて全部は見せていません。部分的に見せることでれんげの悲しみがダイレクトに伝わらないようにしてる。
このあとに泣き顔の絵も書きますからね。こういった気遣いからも作品の柔らかさや優しさが伝わってくるように思えます。

カブトエビ

原作にも記述がありますが、カブトエビの寿命は一ヶ月ほどで、卵は耐久卵といって乾燥に強い性質があるそうです。
「トリオップス」などの名前で飼育セットが販売されていて、乾燥した卵を水の中に入れるだけで数日待てば孵化する。
このことを夏海が知っていたのか、また兄ちゃんから教わったのかはわかりませんが、卵があるかもしれないということを
あらかじめれんげに言わず水槽に水を張ってあげるところが優しい。自分なら 「卵あるから大丈夫だよ」 ってドヤ顔で言う。

のんのん日和

『待てば海路の日和あり』 とは、今は状況が悪くとも、あせらず待っていれば幸運はそのうちやってくるということのたとえ。
『雨降って地固まる』 と似たような意味ですが、Aパートのてるてる坊主回のように、待っていればいつか雨は止んでくれる。
人の優しさもそうですよね、歳を重ねるごとにじっくりゆっくり理解できるようになる。物事には時間が必要なこともあると思います。
この作品に流れるゆっくりとした時間経過、この世界観だからこそ歩みや成長のわずかなひとときが愛おしく思えるんでしょうね。

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