2020/09/23
Lapis Re:LiGHTs ラピスリライツの魔力と魅力

★ オルケストラについて
「人々の思いを集め魔力として蓄積する主な手段がオルケストラ」
と第2話でロゼッタがオルケストラについて説明していましたが、TGS2018ステージで発表されたコンセプトでは
「アイドルは魔女。彼女たちが魔獣を倒す魔法を使うには、人々のプラスの感情を集める必要があり、
そのためのアイドルとしてステージの上に立って人々を魅了する」
という記載がある。月刊コミック電撃大王のコミカライズ版では
「観ている人たちが感じた『楽しい』『嬉しい』『幸せ』という気持ちを力に換えることができる」
とロゼッタは説明している。
第4話でこの花は乙女のオルケストラが披露された際、ナデシコの言った「新曲お披露目」についてカエデは
「リハーサルとも言いますが」と不満げでしたが、曲が終わると「なんだか自信がつきました」と満足した様子。
歌や踊りが上手くいった満足感もあるでしょうが、応援してくれる人たちがプラスの感情を分け与えてくれた。
そう捉えるとカエデの気持ちの変化も理解できるし、応援していたティアラが「すごく元気をもらった気がする」
と言っていた理由も魔力を集めるだけではなく魅了することによってパワーを分け与えていると考えられます。

★ 輝砂と輝石について
アニメ公式サイトを見ると輝砂と輝石、魔女についてこう記載されています。
「輝砂、その結晶体である輝石が動力として普及した街・マームケステル。
輝砂や輝石を利用し、呪文やメロディによって魔法を発動される少女は”魔女”と呼ばれ
歌唱活動や魔獣退治を行い、人々から憧れを集めていた。」
第4話で園芸部を訪れたティアラは「輝砂を含む土だと(植物が)よく育つの」と言っていて、
輝石の原石については園芸部員が「これを砕いて土に混ぜる」と説明していました。
つまり街の原動力、植物の栄養素、魔法の源が輝砂、その結晶体が輝石ということ。
小さな砂が固まって石になるように、人の思いが集まって絆になる。第4話はそんなお話でした。
アイドルモノというと努力と根性みたいなスポ根のイメージが強いですが、この作品はあまり描かれない。
LiGHTsという名前が決まりオルケストラを披露する前にランニングや踊りの練習をする場面が少しあっただけ。
キャラ同士のつながりを中心に描くことが結果的に最終話の「みんなで一致団結する」流れにつながってくる。

映像的な面で言えばキャラが多くて雑然としているように見えますが、後半になってくると徐々にまとまってくる。
第1話でマームケステルの街並みを見て魅了されたティアラの元にロゼッタが寄り添う。
第8話で初のオルケストラを前にアシュレイ以外の4人がマームケステルの街並みを眺める。
最終12話のラストシーンはマームケステルの街並みを眺めるLiGHTs5人で締めくくられる。
街と人、人と魔女、魔女とオルケストラ。人が街を支え、魔女が街や人を守り、魔女も街や人に支えられいる。
その相互関係が清々しい気持ちにさせてくれるし、歌って踊って魔獣を倒すだけではない魅力を伝えてくれた。
既存の魔法とアイドルを組み合わせただけのコンテンツ、ふざけているだけのアイドルモノでは終わらなかった。
それだけでも評価に値すると思うし、これからの展開も楽しみ。シンプルな内容ですがお話はよく出来てたと思う。
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