物理的領域の因果的閉包性

たまゆら~hitotose~ 第2話 「やさしい香りに包まれた日、なので」



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「hitotose」 を調べてみると 『一年』 と書いて 『ひととせ』 と読むみたいですね。意味は、一年間。ある時。以前。
ではこの 『ひととせ』 を 『人と瀬』 と読んだ場合、どんな意味が考えられるんでしょうか。「年の瀬」 は、年の暮れ。年末のこと。
『瀬』 には、浅瀬。川の流れの急な所。物事に出あうとき。機会。置かれている立場。そのような点。ふし。場所。などの意味があります。
ということは 『人と瀬』 で、人と物事の出会い。人と立場。人と節目。などの意味が考えられます。一年間の人の出会いや節目を描いた物語。
そう捉えてみると、この 「たまゆら」 という作品の意図みたいなものが見えるような気がしてきます。ぽってと竹原の人々。竹原の人々と節目。

今回 「竹まつり」 というのがありましたが、実際に竹原で5月に行われている祭りのようですね。江戸時代の文化を今に伝える目的があるそうです。
祭りは季節を彩る儀式であると同時に節目でもありますよね。また竹にも節目があって長さや成長速度を決める重要な役割があるとされています。
タケノコのときにはすでに節の数が決まっていて、節と節の間が伸びることで長さが決まり、節の数が多いと成長も早い。なんだか人間みたいです。

写真を撮るということは瞬間を留めること。つまり写真の一枚一枚がある種の節目なんでしょうね。写真の数だけ思い出が残り心を豊かにする。
それが人の成長や心の移り変わりにも影響があるとすれば、『ひととせ』 が 『人と瀬』 という意味も含まれているじゃないかと思わせてくれます。
優しさに包まれるぽってたちを見ていると、観てるこっちも優しくなれる気がします。人や時の流れを感じながら生きる大切さが伝わってきますよね。

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